EasyBATでは指定されたテキストをダイアログやログとして出力しています。
プログラムを組む際に表示されるメッセージを指定して、それが表示されるのです。
しかし、それでは困る時があります。例えば、「時間」を表示するプログラムを作るときにはどうすれば良いいでしょうか?
プログラムを組む時と、実行するときでは時間は変わっています。
そのようなときに使うのが「呼出文字列」です。
呼出文字列と、ダイアログ(U2命令)を用いて、以下のプログラムを組んでみます。
はじめに、「U2命令」を追加します。
コメント:時間をダイアログで表示 「今は、 [TIME:YR]年[TIME:MH]月[TIME:D]日[TIME:H]時[TIME:M]分[TIME:S]秒です。」と情報ダイアログを表示する。タイトルは「[TITLE]」。
まず、「命令ウインドウ」が開いたら、「ダイアログのメッセージ」にフォーカスを合わせて、
エディタのツールバーの「fx」をダブルクリックします。
その中から、[TIME:**]を選択し、下のタイプを選んで、「挿入」します。
このようにして、年から秒までを並べてみます。
そして、この状態で実行を行うとどうでしょうか?
現在の日付と時刻が表示されます。
これは[TIME:YR]が現在の年に置き換わり、[TIME:MH]が現在の月に置き換わり...となって言ったのです。
つまり、呼出文字列はプログラム実行時に指定した値に置き換えられるのです。
呼出文字列は一覧のウインドウを見て分かる通り、
[と]に囲まれて書かれます。
[と]はeBATでは特別な文字で、[と]をテキストとして置き換えられずに
入力するためには呼出文字列[BL]と[BR]を使う必要があります。
他の呼出文字列も見てみましょう。[#DESKTOP]は実行時のユーザーのデスクトップのパスを指します。
「[#DESKTOP]」と情報ダイアログを表示する。タイトルは「[TITLE]」。
実行してみると、デスクトップのパスがポップアップしたはずです。 ところで、先程からダイアログのタイトルに指定されている[TITLE]は何でしょうか? これは、一覧ウインドウを見てみてください。 タイトル文字列、eBATプログラムのウインドウで共通して使われるタイトルバーの文字列を意味します。 初期状態では[TITLE]=eBATファイルのパスとなっています。 この[TITLE]はU8命令で変更できます。
「↑タイトルバーに注目」とログメッセージを出力。(既出のメッセージは維持) 「現在の[BR]TITLE[BL] [TITLE]」と情報ダイアログを表示する。タイトルは「[TITLE]」。 タイトルバーの文字列を「自作ソフト」に変更する。 「現在の[BR]TITLE[BL] [title]」と情報ダイアログを表示する。タイトルは「[TITLE]」。
ダイアログで[TITLE]を表示するために[BR]等々を使っています。 このように呼出文字列は状況に応じて別の内容に置き換えられるのです。 また、呼出文字列は大文字と小文字を区別しません。